ATACカンファレンス2015 京都

assistive technology & augmentative Communication Conference 2014 in kyoto

出展企業・団体(50音順)

出展日

名称 出展内容

12月19日(土)

(株)アクセスインターナショナル
主な展示品・サービス:トラックボール,ジョイスティックマウス,ボードメーカー,VOCA(テック/トーク,パートナーワン),トーキングエイド for iPad,あのね♪DS,イヤーマフ,タイムタイマー,文房具,カレンダー

iPadアプリ「トーキングエイド for iPad」では,法人様で購入しやすい形態のライセンス版が人気です。またニンテンドーDS対応「あのね♪DS」はキャンペーン価格が人気です。絵カード作りの定番ソフト「ボードメーカー」をお試しいただける他,タイムタイマー,イヤーマフ,使いやすい文房具などフルラインナップで紹介いたします。

12月19日(土)

公益財団法人 伊藤忠記念財団
主な展示品・サービス:わいわい文庫(マルチメディアDAISY図書)【児童書】

伊藤忠記念財団は,児童書を電子化(マルチメディアDAISY規格)し,「わいわい文庫」と名づけ,全国の学校,公共図書館,医療機関などへ無償で提供しています。様々な障害が原因で,通常の本では読書が困難な子どもたちへ,新しい読書スタイルの提案として実施しています。マルチメディアDAISY図書のパソコン,タブレットでの実演とともに,財団が製作しました200作品を超える児童書の書影ポスターなどを展示します。

12月19日(土)

HMDT(株)
主な展示品・サービス:Drop Talk(ドロップトーク)

DropTalk (ドロップトーク) は,視覚シンボルライブラリ「Drops」を搭載したVOCAアプリケーションです。2009年からの開発開始以来,1万人近いユーザーにご愛顧いただいています。この展示では,既存のiPhone版/iPad版の新機能としてクラウド対応や,スイッチインタフェースを含む様々なインタフェースへの対応,タイマー機能などをご紹介します。また,新規に移植したApple TV版/Android版の展示も行います。

12月19日(土)

大阪教育大学 OMELET (オムレット) Project!
主な展示品・サービス:OMELET「支援教育用タブレット教材作成支援システム」

OMELET(オムレット)は,タブレット端末(iPad)単体で,教員が教材を作成でき,障害児童生徒が直接学習し,その結果を記録,再生できる一連の機能をもった読解力向上タブレットPC教材作成支援アプリケーションです。

12月19日(土)

シナノケンシ(株)
主な展示品・サービス:マルチメディア DAISY 再生アプリ「いーリーダー」,マルチメディア DAISY 制作ツール 「PLEXTALKProducer」

読みに困難のある子供へのマルチメディアDAISYによる合理的配慮のソリューションを提案します。″読みやすい 使いやすい″iPad用DAISY/EPUB3再生アプリ「いーリーダー」でDAISYを使う,簡単3ステップDAISY制作「PLEXTALKProducer」で副教材などのDAISYを短時間で作る,セキュリティの厳しい校内ネットワーク環境でiPadにDAISY図書を配る,まで教育現場においてDAISYを「使う 作る 配る」トータル導入のご案内です。

12月18日(金)・

12月19日(土)・

12月20日(日)

(有)スペース96

障害者関係専門書店

12月19日(土)

(株)タオ
主な展示品・サービス:マルチメディア学習システム「天神」

「天神」は日本e-learning大賞のグランプリを受賞したパソコンを使った学習システム。幼児から大学入試までをフルサポートする自立学習支援システムです。

12月19日(土)

(株)ナスカ
主な展示品・サービス:ボタン電池で動く小型の発信機(Beacon)と,その電波を受けてWi-fi経由でインターネットに繋がるアクセスポイントと,さらに一般市民がもつスマホ(アプリ)を組み合わせて認知症高齢者や小さな子供など行方不明者の探知ができる仕組み

来場者自身のスマホにシステム専用アプリをダウンロードしてもらい,Beaconとアプリの機能を実際に体験してもらう。これにより,認知症高齢者や小さな子供をもつ施設や家族の人が,日常の不安を軽減し安心して過ごせることを知ってもらう。又,アプリをダウンロードしたスマホが地域の見守りの目となり,自分のスマホで助かる命があることを実感してもらう。 更に,システムの全体像や発見までの流れを分かりやすく伝えるパネルを展示。

12月19日(土)

日本マイクロソフト(株) など
主な展示品・サービス:Windows 10と対応支援技術機器,アプリ

様々な支援技術機器,アプリをまとめてご紹介します。

操作・活動支援: 「オペレートナビ」,「なんでもワイヤレス」,「Pete」,「OAK」,Webカメラ版 「OAK Cam」

コミュニケーション支援:「Peteコミュニケーションエイド」 着せ替えマッチングゲーム 「ぽんぽんわーるど おしごとなあに?」 カードにタブレットをかざすと絵や音がでるAR知育アプリ 「コトバンバン」 など。

12月19日(土)

パシフィックサプライ(株)
主な展示品・サービス:ビッグマック・ステップバイステップウィズレベル・スーパートーカーなど

VOCA,スイッチなど,専用機としての扱いやすさ,耐久性などを説明します。 またコミュニケーション機器を使用する弊社でのサービスとして,体験会,セミナー等の実施の案内や,レンタルサービス,ご購入者へのサポートなど,弊社が行っているサポートサービスについてパネル等で紹介します。

12月19日(土)

パステルハートプロジェクト((株)キャドセンター)
主な展示品・サービス:発達障害や知的障害のある児童生徒を対象とした防災教育用アプリ
「スキナのセレク島シリーズ」

主に自閉症などの発達障害や知的障害のある児童生徒を対象とし,学校や家庭,地域で活用できる防災教育用ツール,ならびに災害時に保護者,支援者らとのコミュニケーションをサポートするツールとして活用できる3種類のiPadアプリケーションをご紹介します。 (1) いざ!にそなえる学習ツール「まるばつクイズメーカー」 (2) 気持ちを安定させるための「バウンドボックス」 (3) コミュニケーションサポートツール「すききらいカメラ」

12月19日(土)

富士通(株)
主な展示品・サービス:FUJITSU 文教ソリューション
K-12 特別支援 キッズタッチ, 他

特別な支援を必要とする子どもたちにとって,情報通信技術は,障がいの状態や特性等に応じて活用することにより,各教科や自立活動等の指導において,その効果を高めることができる点で極めて有効であるとされています。「K-12 特別支援キッズタッチ」は,特別な支援を必要とする子どもたちの特性に配慮したソフトウェアです。楽しく学習し,また,運動機能の促進や知覚統合能力の向上をお手伝い致します。 特別支援 - Fujitsu Japan http://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/education/school/support/

12月19日(土)

(株)富士通ラーニングメディア
主な展示品・サービス:eラーニングコンテンツ 障害者と共に働く職場づくり〜合理的配慮への対応〜(基礎編・ケーススタディ編)

『障害者と共に働く職場づくり 〜合理的配慮への対応〜』シリーズは,東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センターと共同開発した研修プログラムです。法施行に向けて企業や組織に必要な知識や考え方,判断基準などが修得できます。法改正や合理的配慮の基本的な考え方を学習する「基礎知識編」,事例をもとに合理的配慮の考え方,判断の仕方を学習する「ケーススタディ編」の2コースをご提供いたします。

12月19日(土)

丸日本(株)
主な展示品・サービス:チェーンブランケット・マスターケア など

不眠・不穏の対策としてスウェーデンで開発された掛け布団「チェーンブランケット」を実際に使って寝てみる体験展示を行います。参考出展として介助者に多い腰痛の対策機器「マスターケア」による簡単な脊柱けん引も体験して頂く予定です。製品をご自宅などでお試し頂けるトライアルの受付予約も行います!

12月19日(土)

(株)ユープラス
主な展示品・サービス:トーキングエイド for iPad・ぽんぽんわーるど

コミュニケーションを支援する「トーキングエイド for iPad」シリーズのテキスト入力版,シンボル入力版,タイマーを体験頂けます。
又,発達障害者用認知訓練アプリ「ぽんぽんわーるど」の「金魚すくいゲーム」「おしごとなあに」も展示しますので,ぜひお立ち寄りください。

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研究・実践ポスター発表

発表区分

発表タイトル 発表者名 要旨

1

 

 

12月19日(土)

「発泡ポリエチレンを活用した支援機器の試作」
杉浦 徹(長野大学社会福祉学部)

操作スイッチ,VOCA等の支援機器の多くはプラスティック等の樹脂で作られていることが多い。しかし,支援機器を活用する場所はベットサイド等である。操作状況,または機器と子ども達との距離の近さから,素材の持つ堅さや形状が時には,危険な場合も少なくない。筆者は発泡ポリエチレンを素材として用いた支援機器を試作した。結果として,怪我等の危険性の低減が期待できることもさることながら,柔らかい素材故に,子ども達の探索的な身体の動きを導き出せるのではないかと考えられた。また発泡ポリエチレンは加工が容易であるために,大きさや形状,また操作スイッチの数を柔軟に変えることが可能であり,子ども達個々の実態に応じることができると考えられる。本発表は,機器の実際のパフォーマンスをフロアの参加者に試行していただき,意見交換等を行うことを目的としている。

2

 

 

12月19日(土)

「スイッチ入力でiPadを活用する際の環境設定の考え方」
外山 世志之(東京都立町田の丘学園)

連名発表者:金森 克浩

肢体不自由児がコンピュータ等のICT機器を活用する際,アクセシビリティが課題になることが多い。一方,その適用について現状では詳しい教員や専門家に委ねられることが多く,利用方法の妥当性についての検証が十分とはいえない。スイッチによるソフト(アプリ)の操作については,入力に用いるスイッチ,スイッチの入力をPCに送る周辺機器としての入力装置,OSを含めたソフト(アプリ)側の動作設定等が互いに関連しながら操作に影響を及ぼす。したがって,適合の際にはこれらを一体的なインターフェイスとしてとらえて検討していく必要がある。今回のポスター発表では,スイッチ入力によるiPadの活用について,適合を図る際に考慮すべき要素を具体的に示すとともに,一体的なインターフェイスとしての適切な環境設定を行う方法をデモも含めながら紹介する。

3

 

 

12月19日(土)

「コミュニケーションシンボル「ドロップス」とその活用 〜教室から社会につなげるツールに〜」
竹内 奏子(Droplet Project)

連名発表者:青木 高光

「ドロップス」はドロップレット・プロジェクトが開発した無料のシンボルライブラリです。シンボルを活用して開発・提供しているiPhone・iPadアプリ「ドロップトーク」シリーズは,コミュニケーション支援アプリとして高い評価を得ており,発表から5年経過した現在も機能の追加や向上を続けています。「ドロップトーク」の今後の展開,ドロップスの拡張版とも言える「シンボルを活用した性に関する指導の教材」の開発状況や実践事例など,ドロップレット・プロジェクトの活動を報告します。

4

 

 

12月19日(土)

「「デジタル連絡帳」による教育支援連携活動の実践」
中川 宣子(特別支援ICT研究会)

特別支援ICT研究会では,家庭と学校における教育支援連携活動の強化のための「デジタル連絡帳」アプリと活用システム(以下「デジタル連絡帳」と記す)の開発を試み,現在A特別支援学校小学部にて,「デジタル連絡帳」の活用実践を行っている。この「デジタル連絡帳」とは,日常の子どもの生活情報を共有するアプリケーション・システムであり,家庭や学校での子どもの様子を,保護者と教師が,文字,写真,動画,音声,イラストによって,リアルタイムに送受信できる。さらに,「デジタル連絡帳」に日々蓄積されていく情報は一元管理でき,データ化した情報をいつでも閲覧可能,情報活用できるシステムを備えている。今回A特別支援学校における「デジタル連絡帳」の活用実践から,子ども情報の可視化,情報の共有によって強化された教育支援連携活動の効果について発表する。

5

 

 

12月19日(土)

「汎用コミュニケーションエイドVCANを用いた発達・知的障がい児のコミュニケーション支援1 〜カスタマイズ・データ管理支援システムの開発〜」
長谷川 研人(新潟大学大学院 自然科学研究科)

連名発表者:畠山 亮・笹川 佳蓮・五十嵐 葵・林 豊彦・棚橋 重仁・遠藤 理紗・青木 さつき・藤川 成康

音声出力コミュニケーションエイド(VOCA)は,発達・知的障がい児のコミュニケーション支援に有効とされている.この支援では,子どもの発達段階や生活・教育環境の変化に応じた機器の使い分けおよび更新が重要となる.そこで我々は,個々のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズできるiOS向け汎用VOCA「コミュニケーションエイドVCAN」を開発してきた.今後,VCANの利用者を拡大するためには,誰でも簡単にVCANのカスタマイズおよびデータ管理のできるシステムが必要と考える.そこで本研究では,Web環境で動作する「支援システムVCAN」を開発してきた.本システムは,1)VCANに関する情報を管理する「VCANマネージャ」,2)VCANをカスタマイズする「VCANエディタ」の2つからなる.本発表では,システムの概要説明およびデモンストレーションを行う.

6

 

 

12月19日(土)

「汎用コミュニケーションエイドVCANを用いた発達・知的障がい児のコミュニケーション支援2 〜知的障がいを伴う自閉症児への言語指導場面における取り組み〜」
遠藤 理紗(白根大通病院)

連名発表者:青木 さつき・林 豊彦・長谷川 研人・笹川 佳蓮・畠山 亮・五十嵐 葵・入山 満恵子

VOCAを用いたコミュニケーション支援において,言語聴覚士の役割は,子どもの発達段階を評価し,その発達段階に合っているかに目を向けることや,障害特性に適した使い方を提案することなどである.さらに言語聴覚士は個別の言語指導場面でもVOCAを積極的に活用できる.本発表では,特別支援学校に在籍する現在小学校5年生の男児について,我々が開発した汎用コミュニケーションエイドVCANの言語指導場面における具体的な活用方法を示す.

7

 

 

12月19日(土)

「汎用コミュニケーションエイドVCANを用いた発達・知的障がい児のコミュニケーション支援3 〜ログデータを用いたコミュニケーション能力評価〜」
笹川 佳蓮(新潟大学大学院自然科学研究科)

連名発表者:長谷川 研人・畠山 亮・五十嵐 葵・林 豊彦・棚橋 重仁・青木 さつき・遠藤 理紗・入山 満恵子

コミュニケーション障がい児の言語能力は,一般的に言語検査を用いて評価される.しかし,この検査には,「評価者の分析力に依存する項目が含まれる」「検査と日常の様子との乖離」などの問題がある.そこで,先行研究では,日常のコミュニケーションの記録情報である,VCANのログデータを着目し,それを分析する「言語能力評価支援システム」を開発した. 本研究では,そのシステムを用いて,VCAN利用者5名の3か月間のログデータを3種類の方法により分析した.1)国リハ式<S-S法>言語発達遅滞検査の質問紙(保護者用)の記入内容との比較,2)月別のVCANの使用頻度(使用日数/ボタンの使用回数),3) VCANの使用内容.これらの結果から,ログデータを用いた言語・コミュニケーション能力評価法の有効性を検討した.

8

 

 

12月19日(土)

「拡張現実を用いた音声出力コミュニケーションエイドVCAN/AR ~シンボル提示法の検討〜」
大島 航太郎(新潟大学大学院 自然科学研究科)

連名発表者:林 豊彦・棚橋 重仁・入山 満恵子・青木 さつき・青木 高光・竹内 奏子

自閉症児への言語訓練では,AACに基づく指導が行われている。しかし,一部の児童は教材に注意を示しにくいという問題がある。そこで本研究室では,児童の興味を惹きやすいAAC手段として,拡張現実(AR)を応用したVOCA「VCAN/AR」を開発してきた。本システムの構成は,絵カード,液晶画面,Webカメラからなる。絵カードは机上に配置し,液晶画面とWebカメラは利用者の対面に配置する。液晶画面には,Webカメラで撮影した絵カードと利用者を表示する。利用者が絵カードを手で隠すと,音声再生と同時に,画面中の絵カード上に3D-CGシンボルを合成表示する。 先行研究では,従来の教材よりも,ARによるシンボル提示法が児童の興味を惹きやすい傾向が示唆された。今回は新たに4種類の提示法を追加し,それらに対する児童5名の興味を実験的に検証した。本発表では,実験結果および提示法の考察,VCAN/ARの実演を行う。

9

 

 

12月19日(土)

「発達障がい児者のための楽しく学ぶ療育・教育ソフト」
金子 和弘(島根大学)

連名発表者:横田 光弘・荒木 雄大・伊藤 史人・縄手 雅彦

我々は発達障がい児者に対する支援のために,個々の認知特性に合わせた情報機器を用いた支援に関する研究及び,特別な支援を要する場において使用可能な訓練・学習ソフトの開発を行っている.本稿では主に読み書き,算数・数学,注意に困難を示す児童生徒を対象としたソフトを紹介する.文字の読み書きに困難を示す児童に対して,ゲーム形式のソフトや視覚的な短期記憶や図形の認知処理などに着目したソフトを開発した.算数・数学における困難に対して,線文図作成の補助を行うことにより文章の内容理解を支援するソフト開発した.注意に困難がある児童・生徒に対して,ワーキングメモリや注意切り替え,エラーモニタリングといった能力に着目したソフトを開発した.これらのソフトを用いて訓練することにより,その能力が向上したことを確認した.

10

 

 

12月19日(土)

「マジカルトイボックスの20年を振り返る 〜障がいの重い子どものコミュニケーション支援活動の紹介〜」
禿 嘉人(東京都立光明特別支援学校)

連名発表者:金森 克浩・外山 世志之・谷本 式慶・平澤 庄吾

発表者のマジカルトイボックスは,「障がいが重い人でもコミュニケーションをしているはず。なんとかそれを豊かにできないだろうか?」というテーマを掲げて1996年に組織されたボランティア団体です。中心となる活動は,主に障がいの重い子どもを対象にATやAACの普及を目指したイベントの開催や冊子の発行です。現在では,各地で地域密着型の同様のカンファレンスが開催されるようになってきましたが,私どもは先駆けとして20年間にわたり毎年イベントを開催し,回数も2015年7月には40回を数えました。これまでのマジカルトイボックスの活動を通して蓄積してきたノウハウを基に,発行してきた冊子,障がい児・者用スイッチ,おもちゃ等の製作物を紹介しながら,参加者の方々とこれからの子どもの支援や機器の方向性についてディスカッションしたいと考えています。

11

 

 

12月19日(土)

「子ども・教員・地域を育てる「魔法のお手伝い」」
岡本 崇(大分県立別府支援学校(魔法のプロジェクト))

タブレット活用のプロジェクト研究「魔法のプロジェクト」を母体として「魔法の動画クラブ」を結成した。Facebookで賛同者グループを作ってそこから全国的に活動を拡大した。参加メンバーは29都道府県の82名で,教員を中心に,福祉施設職員,大学職員,教育委員会指導主事,公民館職員,企業,保護者,そして障がいのある当事者と多岐にわたっている。特別支援教育の発展に不可欠な要素を「子ども・教師・地域が育つ」ことと定義し,教材動画の制作・配信・活用実践によって達成することを目指した。実践は「動画教材コンテンツ制作・配信」と,それを活用する「活用実践」で構成される。自主制作した動画教材コンテンツはYouTube上の「魔法の動画クラブチャンネル〜動画教材の作成法〜」「魔法のアプリ紹介動画チャンネル」「魔法の教材館チャンネル」「魔法の啓発絵本チャンネル」の4つのチャンネルで公開しており,総動画数は108,総ビュー数は15万に及ぶ。

12

 

 

12月19日(土)

「めざせ!どこでもできる拗音学習アプリの開発〜通級指導教室での実践を通して〜」
松尾 優美子(松江市立古江小学校)

連名発表者:横田 光弘・縄手 雅彦

平仮名の拗音のつまずきや個々の認知特性に応じた指導ができるよう,拗音学習アプリ『小さい「ゃ,ゅ,ょ」のつくことば』(iPad版)を開発した。このアプリは,島根大学院総合理工学研究科ヒューマンインタフェース研究室 縄手雅彦教授に依頼し作成したもので,「読む練習」「書く練習」の2つで構成している。拗音の読み書きにおいては,拗音の音の合成・分解の理解や文字―音の変換ができることが必要である。よってこのアプリでは音声や視覚的提示ヒント(絵や文字),説明などにより,理解や変換がしやすいよう工夫した。また,読み書きの正誤や読む時のコツなどが確認できるようにした。アプリは通級指導教室で出会う子どもの指導において使用した。出題問題や量も選択でき,子どもの実態に応じた指導ができた。音声や視覚的提示等により,子どもにとっても,できた,わかったという実感がもちやすかった。今後,家庭での自主学習にも活用できると思われる。

13

 

 

12月19日(土)

「RFIDタグを用いたマッチング学習教材」
柴里 弘毅(熊本高等専門学校 制御情報システム工学科)

研究・開発成果を社会で利用・展開して具体的な問題を解決する「社会実装」を重視した取り組みを高等専門学校の卒業研究として行っている.その一環として,特別支援学校と連携し,重複障害のある児童生徒たちの自立を支援する教材や支援機器の開発を行っている.今回は,児童生徒の興味を引き出せるように,正解時に音声が再生されるようにしたマッチング教材試作機について紹介する.RFIDタグを利用することで,平面だけでなく不定形な立体物にも適用できる点が特徴である.例えば,ぬいぐるみをマッチング対象にすれば,手触りなどの感覚も学習に役立てることができる.

14

 

 

12月19日(土)

「つくってみよう,OMELET(オムレット)で簡単 iPad 教材」
仲矢 史雄(大阪教育大学 科学教育センター)

連名発表者:山本 一寿・向山 和子・坂本 千恵・坂部 大介・東 耕平・玉田 大介・福嶋 伸之・伊美 聡・福井 喜章

iPadで,紙の上でプリント教材をつくるようにデジタル教材が作れるアプリケーション,それが OMELET(オムレット)です。文章に読み上げ音声を録音できて,ワンタッチで好きなところで 区切ることができので,音声支援教材も簡単に作成できます。ワードやパワポで自作したワークシートも,子ども達がiPadで解答できて,すぐに確認できるようにできます。また,タブレットならではのカメラ撮影解答もできるので,直接書き込むのが難しい子ども達の学習もサポートできます。OMELETシステムで利用可能な読み書き,数理学習教材を,MSオフィスファイルで2000問(10/10現在)作成しており,教材作成支援を図り,またその教材はOMELET プロジェクトHPを作成,公開しています。

15

 

 

12月19日(土)

「発達障害や知的障害のある児童生徒を対象とした防災教育用アプリの開発」
川口 吾妻(女子美術大学)

連名発表者:村 一浩・前川 あさ美・坪沼 真理・小笠原 たけし・(株)キャドセンター

本研究は,主に自閉症などの発達障害や知的障害のある児童生徒を対象とし,学校や家庭,地域で活用できる防災教育用ツール,ならびに災害時に保護者,支援者らとのコミュニケーションをサポートするツールとして活用できるiPad用アプリ開発を行った。 (1) 「まるばつクイズメーカー」 (2) 「バウンドボックス」 (3) 「すききらいカメラ」  発達障害や知的障害の児童生徒は,災害時,一般の人よりも多くの困難を強いられる。また相手の意図を読み取る,自分の気持ちを伝えるなどコミュニケーションがうまく通じず,不利益を被ったり我慢を強いられることなる。本研究は,ICT機器を活用することによって,災害時,教師や周囲の支援者が子どもを理解し,障害のある子どもたちが主体的に防災に関わり,災害時には自分を守ることを目的としている。

16

 

 

12月19日(土)

「スイッチ・筋電および視線入力装置による重度障害者を対象としたシリアスゲーム」
伊藤 史人(島根大学)

連名発表者:横田 光弘・西岡 卓馬・金子 和弘・縄手 雅彦

重度障害者にとっての最大の困難はコミュニケーションである。スイッチひとつ使えれば,コンピュータを操作して意思疎通が行えるようになる。意思伝達装置はそれを実現するものであるが,使いこなせるかどうかはスイッチ操作に依存する。本発表では,意思伝達装置が自由に使えるようになることを目的として,メカニカルスイッチや表面筋電位を活用したスイッチ訓練用ゲームについて報告する。主な対象は,ALS・筋ジストロフィーや四肢麻痺患者等の重度障害者である。各種ゲームによる訓練により,遊びながらスイッチ適合状態を推測し,入力の随意性を高めることが可能である。さらには,近年急激に価格が低下している視線入力装置を活用したゲームについても報告する。これにより,視線によるコンピュータ操作を,楽しみながら訓練できる。支援者はアセスメントツールとしても活用できる。展示ブースではゲームを体験できますので,ぜひお越しいただきたい。

17

 

 

12月19日(土)

「コンピュータの視線入力適用に関する整理」
金森 克浩(国立特別支援教育総合研究所)

連名発表者:谷本 式慶・伊藤 史人

近年障害の重い子どもの視線入力機器に注目が集まっている。肢体不自由が重く,スイッチ等での操作が困難な人でも非接触型の視線入力機器なら操作できる可能性がある。以前は高額なものしかなかったが,一般ユーザ向けのゲーム用の機器が出てきている。そのことにより,一気に視線入力機器の利用についての環境が整ってきているといえる。しかし,視線入力機器を導入するためには,どのような環境整備が必要で,適切な利用を検討するためにはどのような評価をすればいいか,その方法については,まだ十分に検討されていない。そこで,本発表では実際に特別支援学校の指導場面で視線入力機器を適用した事例を紹介しつつ,視線入力機器の選定や利用方法についての評価の視点について,「設置方法」「姿勢」「視力」「目の使い方」「評価ソフトの選定」「視線のデータについて」などの観点について紹介する。

18

 

 

12月19日(土)

「特別支援教育教材ポータルサイトの構築および支援機器等教材の普及」
新谷 洋介(国立特別支援教育総合研究所)

連名発表者:金森 克浩・土井 幸輝・西村 崇宏・新平 鎮博

障害の状態や特性等に応じた教材,支援機器等活用の様々な取り組みの情報などを集約管理・データベース化し,ナショナルセンターとしての特別支援教育教材ポータルサイト(支援教材ポータル)を構築し,様々な利用者,関係者への情報共有,提供を行うとともにその普及活動に取り組んでいる。  支援教材ポータルでは,教材・支援機器を画像でランダム表示による興味関心を引き出すことや,対象の障害や特性・ニーズなど,指導目的に応じて教材・支援機器や実践事例を探す仕組みなど,支援機器等教材を普及させるための工夫を行っている。また,各都道府県の指導者層を対象とした支援機器等教材を活用した実践的な研修や,支援機器等教材の教育現場における活用方法や事例を紹介するための展示会を開催している。

19

 

 

 12月19日(土)

「障害者支援に関わる行政の一取り組み〜庁内ベンチャー事業で現場の職員のアイデアを政策に活かす〜」
弦間 亮(京都府家庭支援総合センター)

連名発表者:前川 眞佐世・マルコン オットー

京都府では本年度,「京都府障害のある人もない人も共に安心していきいきと暮らしやすい社会づくり条例」が施行されました。一方,私達家庭支援総合センターが所管する,知的能力の低さが疑われる視覚障害者や聴覚障害者,つまり重複障害者に対する心理検査手法は,その障害特性にマッチしておらず,条例の趣旨から見ても不十分な実態があります。 そこで私達は,庁内ベンチャー事業を活用し,国内の研究機関や府内の支援機関,先進国アメリカの視察を行いました。その結果,障害者本人の能力が適切に判断され,その方の能力や強みが活かされるには,日本の文化に合った新たな評価・支援方法の開発が必要だということがわかりました。現在はその具体化に向けて検討中です。

20

 

 

12月19日(土)

「地域との連携ではじまる重度障碍児へのICT支援への挑戦」
水谷 浩(東北福祉大学 総合マネジメント学部)

平成20年度 文部科学省教育GPに『重度障害(碍)者ICT支援コーディネータ』が採択されてから8年が経つ。この間,本課程を修了した卒業生たちの活躍によって,仙台市をはじめ,東北における重度障碍者のICT(情報通信技術)支援への取り組みは広がりつつある。そうしたなか,新たな取り組みとして,宮城県内の学齢期前の重度障碍児たちへのコミュニケーション支援を担う人づくりへの取り組みをはじめた。
本発表では「学齢期前の重度障碍児が,コミュニケーション行動を学ぶためのきっかけづくり」という視点から,本学教育課程学生たちのICT支援の新たな試みを報告する。

21

 

 

12月19日(土)

「特別支援教育における職業体験学習をさらに効果的にするために」
山田 晃嗣(情報科学芸術大学院大学)

連名発表者:山田 篤子・伊藤 史・吉田 淑方・藤井 勝敏・窪田 直樹・篠田 義人・渡辺 崇史・太田 秀昭

スマートフォン・タブレット端末を福祉分野で活用研究会では特別支援学校での職業体験学習の喫茶業務にてタブレット端末支援システムを提案し,その活用を行ってきた。喫茶業務を行う子供たちがタブレット端末を通じて接客ができたと感じてもらうこと,生徒自身で接客ができたという満足感を高める方法を提案してきた。 今年度も生徒のさらなる利用を期待していくつかの取り組みを行った。 その一例として,タブレット端末アプリ画面を変更して文字にイラストを追加した。これは,アプリで文字の伝達だけでなく,絵による台詞内容の想起などを期待してより生徒がスムーズに利用できることを期待し導入したものである。 今回は研究会としての活動も3年目にあたり今年度の内容を中心に紹介しつつ,これまでの取り組みを総括する。

22

 

 

12月19日(土)

「人と人とのコミュニケーションとテクノロジーの在り方」
野田 剛志(岐阜県羽島市立正木小学校)

本実践は,「友達がほしい。」という発達障がい児の願い,「学級集団の中で育ってほしい。」という保護者・担任の願いを実現するための,3年間の研究実践である。児童の「かかわり合う力」に着目し,@一人一人の総合的な理解の在り方,A効果的な小集団学習の在り方,B家庭・学校・医療の一体的な支援の在り方の3つの側面から支援を行った結果,自分らしさを発揮してかかわり合う力を高め,仲間と共に高まり合う児童が育ってきた。通級による指導時数は限定的であり,学校では在籍学級の担任による指導が中心となる。通級担当の本分は,一人一人の教育的ニーズを見極め,保護者・担任・関係機関を結び一体的な支援を実現する拠り所(縁:よすが)となることである。この通級の時間における指導と,関係者のコーディネートの2点を同時に実現することが,発達障がい児の「かかわり合う力」を高める有効な支援になると考える。

23

 

 

12月19日(土)

「VOCAユーザーとの関わり」
松浦 拓也(事業開発本部 事業推進部 テクニカルエイド事業部)

パシフィックサプライ株式会社では,幼少期から約20年VOCAを活用し生活してきたユーザーご家族に協力を仰ぎ,VOCAを活用した自社イベントの実施,外部イベントでの講演活動などを行ってきた。そのキッカケになったのが,ユーザーご家族から依頼を頂き実施した自社イベント「VOCAで遊ぼう」です。それからは「VOCAで遊ぼう 広島」やH.C.R.での出展社プレゼンテーションへも協力頂き,本人が本当はどう感じているのか,どうしたいのか,本当の気持ちを汲み取る必要性,そしてAACの活用方法の在り方などを,参加者に解りやすく説明し,AACやVOCAの必要性を考えてきました。 今,タブレットを主流と考え支援されてきた時期から,タブレット・専用機を含めた統合的支援に意識が向けられていると感じています。今回,お伝えしたい内容をポスターにまとめ,再度ATACカンファレンス参加者へ問いかけたいと考えています。

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