ATACカンファレンス2012 東京

assistive technology & augmentative Communication Conference 2012 in tokyo

プログラム

2012年12月22日(土)    受付開始時間9:00       会場:都市センターホテル

  10:00−18:00

Room:601

【No.1-8】 展示

機器展示・ポスター発表

 [詳細はこちらへ]

1 10:00-11:00

Room:603

【No.1-1】 授業力をつける

「多動で不注意な子どもたちへの支援」
中邑 賢龍(東京大学)

注意や多動の子ども達は関わり方や環境の調整によって大きく変わってきます。ADHDの当事者にも参加してもらい,医療的アプローチと併用すべきいくつかの心理学的アプローチを紹介します。

Room:604

【No.1-2】 新しいテクノロジー

「行動ログから障害のある人の学習や就労を支援する」
巖淵 守,武長 龍樹,深谷 達史(東京大学)

デジタルデバイスが社会に浸透するにつれて,デジタルツールにより人の行動を記録したログを用いて,学習や就労を支援できる可能性が高まってきました。特に,障害のある人の行動ログを蓄積することで,その人が抱える困難の様相を明らかにしたり,その人にあった支援の方法を提案できると考えられます。本セミナーでは,読みの過程とパソコンでの作業の過程を反映した行動ログの活用事例を紹介し,行動ログを用いた学習・就労支援のあり方を考えます。

Room:605

【No.1-3】 社会や制度の変化

「福祉用具給付制度の現状と今後」
井村 保(東京大学)

コミュニケーション機器などを対象とした福祉用具の給付制度の枠組みは,この十数年の間に大幅に変更されてきた。また,それとともに,ITの発展により,障害の有無に関わらず使いやすい機器や,新たな支援技術も登場しているが,それの多くは給付制度の対象になっていない。本報告では,福祉用具給付制度の現状と今後として,これまでの機器や制度の変遷と現状での課題,そしてこれからの展望についてまとめる。

Room:607

【No.1-4】 コミュニケーションと障害理解技術

「重度重複障害のある子どもたちへの支援」
金森 克浩(国立特別支援教育総合研究所)

重度重複障害のある子どもへ教材・教具や支援機器を活用しての支援に関して,基本的な考え方を説明します。その上で「スイッチの工夫」「遊び」「生活」などの具体的な活用について実際の機器を利用する様子をお示ししながら紹介をします。本セッションでは主に肢体不自由と知的障害を併せ有するお子さんへの支援の方法についてご紹介していきます。

Room:608

【No.1-5】 実践研究報告

「実践報告を科学的な研究に高めるには?」
近藤 武夫(東京大学)

実践の積み重ねを他者に伝えていくためには主観的な記述に留まらず,誰もが了解可能な,再現性のある形で記述していく必要があります。ここでは臨床現場で観察される行動をどのように科学的評価するかを解説します。

Room:606

【No.1-6】 タブレットPCの基礎と応用

「タブレットPC活用の実際 成功例 失敗例 〜長野県の特別支援学校の実践から〜」
青木 高光(長野県稲荷山養護学校)

長野県は「魔法のじゅうたんプロジェクト」と連携し,7校の特別支援学校でICT機器活用を研究している。研究は「校内活動」「校外活動」の二つに分け,「校内活動」では教科学習や教材作成への利用等について研究を行う。「校外活動」では家庭,校外学習,他校とのコミュニケーションへの利用等の研究を行っている。2012年8月のATAC京都で報告した事例のその後や,他の事例を紹介しながら,成功例や失敗例から見えてきた活用のポイントについて考える。

Room:609

【No.1-7】 Hands on セミナー

「Windows 8 セミナー」

大島 友子(マイクロソフト株式会社)

Windows8のアクセシビリティ機能についての紹介を行います。

2 11:10-12:30

Room:603

【No.2-1】 授業力をつける

「過敏性やこだわりのある子ども達への支援」
河野 俊寛(石川県立明和特別支援学校)

集団の中に入れない,こだわりがあってなかなか次の行動へ移れない子どもたちにどの接していけばいいのでしょうか?無理をすれば子どもがパニックを起こす状況の中で何をしていいか分からなくなっている人に聞いて頂ければと思います。

Room:604

【No.2-2】 新しいテクノロジー

「デジタル図書からロボットまで −教育・福祉を変えるこれからのテクノロジーの紹介−」
巖淵 守(東京大学),渡辺 崇史(日本福祉大学)

デジタル書籍やクラウドコンピューティングなど新しい技術が登場し,これからの生活が便利と期待する人も多いと思います。ここではそんな技術を分かりやすく解説します。新しい福祉や特別支援教育への手がかりにして頂ければと思います。

Room:605

【No.2-3】 社会や制度の変化

「学校に行かず学べる方法 −不登校児童・生徒のためのオンライン教材やe-Learningの情報−」
中邑 賢龍(東京大学),新谷 清香(読み書き相談室こころ )

学校に行くことによってストレスや問題行動が強まる子どもがいます。しかし学校に行かないと学習がどんどん遅れる事を心配しなければなりません。どうすれば学校に行かず学ぶ事が出来るのでしょうか?いくつかの方法を紹介します。

Room:607

【No.2-4】 コミュニケーションと障害理解技術

「ゲームを通して障害を理解する I (教育・福祉・医療関係者向け)」  【定員制24名】
星加 良司(東京大学),飯野 由里子(東京大学)

私たちが豊かで活力のある社会を作っていくに当たって,障害者を含む多様な特性・背景をもった人びとが互いが置かれている状況の違いを認め合い,かつ公平に評価されるような環境を整備することは,きわめて重要です。本セミナーでは,学校や福祉施設,医療機関に従事するみなさんを対象として,多様性理解のためのプログラムとして開発されている「クイズ&ギャンブルゲーム」を体験していただきながら,そのための道筋を共に考えます。

Room:608

【No.2-5】 実践研究報告

「子どもの行動観察や統計の基礎を学ぶ」
武長 龍樹(東京大学)

レストランで頼んだ食事が運ばれるまで,人間観察をしてたりしませんか。観察したことをうまく記録することで,「使ってみた新しい支援機器に効果があったのか」に答える納得できる客観的な証拠,すなわちデータにできます。本企画では,高校生の代筆による支援と,小学校の少人数授業の観察事例を紹介します。この2つの事例を通して,行動を観察のしかたと,観察した内容を数にまとめてデータにする方法を説明します。観察を見直してみませんか。

Room:606

【No.2-6】 タブレットPCの基礎と応用

<11:10-12:00>

 「スマホ・タブレットPCのアクセシビリティを学ぶ」
 田代 洋章(e-AT利用促進協会)

 タブレットPCのアクセシビリティ機能ってご存知でしょうか? 物理的なボタンが押せない時,押しにくい!指一本もしくはペン一本でしか操作できない!文字や表示されている画像が見にくい!文字や画面情報を読み上げてほしい!単一のアプリに集中させたい!広告など特定の場所をタッチさせたくない!・・・これらを特別なアプリや周辺機器を使わずに解決する方法を紹介します。

 

<12:00-12:30>

 ★「スマートフォン,タブレット端末を活用するためのスイッチインターフェイス「テクラシールド」のご紹介」
 (株)ユーキ・トレーディング

 スイッチでスマートフォン・タブレットを簡単に操作できるインターフェイスのご紹介(iPhone/iPad・Androidの操作)を行います。

Room:609

【No.2-7】 Hands on セミナー

「Windows 8 セミナー」

大島 友子(マイクロソフト株式会社)

Windows8のアクセシビリティ機能についての紹介を行います。

3 13:30-14:50

Room:603

【No.3-1】 授業力をつける

「教室の中の読み書きの苦手な子ども達への支援」
河野 俊寛(石川県立明和特別支援学校)

読み書き障害の訓練をしている間にも学習が遅れ、自信を失っていく子どもがいます。テクノロジーも活用しながら効率的に学習を支援していくにはどうすればいいかを機器のデモを交えながらお話しします。

Room:604

【No.3-2】 新しいテクノロジー

<13:30-14:00

 ★「センサリーからコミュニケーションへ 視線学習カーブ」
 (株)クレアクト

 四肢や発話によってコミュニケーションが困難で,療育,教育を享受する機会が少なく,意志疎通が困難な児童などが視線を使ってコミュニケーションができるようになるための学習ステップを紹介する。

 

<14:00-14:50

 「重度重複障害の残存機能を引き出すテクノロジー −キネクトを使った新しいスイッチ−」
 巖淵 守(東京大学) 

 これまでスイッチやセンサーで取り出しにくかった重度重複障害の残存機能をゲーム用のカメラで引き出し,様々な活動に結びつける事が可能になってきました。そのシステムのデモを通じて重度重複障害の新しい支援の形を考えます。

Room:605

【No.3-3】 社会や制度の変化

「就労や学習の多様性を考える」
近藤 武夫(東京大学)

誰もが同じように学び・働けることが当たり前とされ,そのための努力が個人に求められてきましたが,近年,個性を活かし学び働けるように合理的な配慮を提供するという流れが生まれています。多様な学びや就労のあり方をお話しします。

Room:607

【No.3-4】 コミュニケーションと障害理解技術

「ゲームを通して障害を理解する II(企業・行政関係者向け)」  【定員制24名】
星加 良司(東京大学),飯野 由里子(東京大学)

私たちが豊かで活力のある社会を作っていくに当たって,障害者を含む多様な特性・背景をもった人びとが互いが置かれている状況の違いを認め合い,かつ公平に評価されるような環境を整備することは,きわめて重要です。本セミナーでは,企業や行政機関に従事するみなさんを対象として,多様性理解のためのプログラムとして開発されている「クイズ&ギャンブルゲーム」を体験していただきながら,そのための道筋を共に考えます。

Room:608

【No.3-5】 実践研究報告

「実践研究報告」
中邑 賢龍(東京大学),渡辺 崇史(日本福祉大学)

ファシリテータのコメントを交えながら一般発表演題として採択された4つの実践・研究報告を聞きます。

 

<13:30-13:50

 ●「デジタルパズルによる認知機能の発達支援の可能性」
 五藤 博義(レデックス認知研究所)

 認知機能の発達支援を目的に開発されたデジタルパズルを,発達障害や知的障害のある子どもたちが2ヶ月使用した調査結果を報告する。初期と最後のパズルの成績を比較して成績の向上が見られた。保護者アンケートで,子どもの認知機能の改善を示唆する回答が得られた。発達障害のタイプ別分析では自閉症やADHDなどの各タイプで,にがてとされる認知機能がそれ以外よりも,より改善される傾向が見られた。

 

<13:50-14:10

 ●「重度障害者意思伝達装置の導入支援と関係機関との連携 〜名古屋市におけるチームアプローチ〜」
 田中 芳則(なごや福祉用具プラザ)

 近年,重度障害者意思伝達装置(意思伝)の取扱業者からスイッチ選定について,なごや福祉用具プラザへの相談が増加した。一方,名古屋市身体障害者更生相談所では,意思伝の訪問診査後に取扱業者から使用状況調査書がすぐ提出され,修理基準利用によるスイッチ再申請もされている状況であった。そこで訪問診査前に意思伝・スイッチ選定に関与することが重要と考え,本人の不利益にならない仕組みづくりを試行したので報告する。

 

<14:10-14:30

 ●「微小重力環境と工学連携が導く3つのバリアフリー」
 青木 將剛(医療法人社団竹口病院リハビリテーション科)

 関節拘縮,関節可動域制限を改善させる方法を発見し,R。E。Dとカテゴリー化し研究を継続している。今回の研究は,四肢不全麻痺,全介助,長期臥床傾向で現状,身体状況,メンタルケアの3局面に障壁を持つ症例を対象とした。改善が難しいとされる症例だが,R。E。D後の効果に工学連携する事で,目に見えて変化する改善が誘因となり,全介助からわずか66日で障壁を克服し,ADL獲得から,自己実現という自ら自由を手にした本症例をご報告する。

 

<14:30-14:50

 ●「ロービジョン向けiPadサポーター養成とネットワーク構築について」
 馬塲 寿実(NPO法人ハーモニー・アイ)

 タブレット端末であるiPadは,非常にアクセシビリティ機能が充実しロービジョンの方達へもとても有用なIT機器であるので,その機器を生活の中で上手く取り入れ活用いただけるようにする為の,ロービジョン向けiPadサポーター養成とネットワーク構築についての活動についての紹介をします。

Room:606

【No.3-6】 タブレットPCの基礎と応用

<13:30-14:00>

 ★「ここまでできる「トーキングエイド for iPad」徹底解説」
 (株)ユープラス

 iPadの基本的な使い方から,トーキングエイド for iPadのさまざまな機能を紹介します。

 

<14:00-14:50

 「スマホ・タブレットPCのアプリケーションを学ぶ」
 中邑 賢龍(東京大学),青木 高光(長野県稲荷山養護学校)

 iPad, iPhone, iPodのアプリケーションを様々なニーズごとにデモすると同時に,その導入のコツについてもお話しします。そのデモを通じて様々な障害のある人の能力の引き出し方について理解を深めます。

Room:609

【No.3-7】 Hands on セミナー

「Windows 8 セミナー」

大島 友子(マイクロソフト株式会社)

Windows8のアクセシビリティ機能についての紹介を行います。

4 15:00-16:00

Room:603

【No.4-1】 授業力をつける

「算数が苦手な子ども達の支援」
廣居 美貴子(福島大学附属特別支援学校)

学習障害の中でも読み書き障害が注目を集めていますが,算数が特異的に苦手な子どもたちもいます。ここでは算数障害の特徴とその支援のアプローチについてケースを間に得ながら分かりやすく解説します。

Room:604

【No.4-2】 新しいテクノロジー

「デジタル教科書とは?」
近藤 武夫(東京大学)

デジタル教科書という言葉は誰もが知っていても,それについて正しく理解している人はまだまだ多くありません。ここではデジタル教科書が何かについて分かりやすく解説すると同時に教育のなかでの役割も論じます。

Room:605

【No.4-3】 社会や制度の変化

「重度障害のある子どもたちのインクルージョンをどう支援するか?」
金森 克浩(国立特別支援教育総合研究所)

文部科学省の「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進」では障害のある子どもと障害のない子どもが,できるだけ同じ場で共に学ぶことを目指すとされています。しかし,重度障害のある子どもが共に学ぶためにはさまざまな基礎的環境整備や合理的配慮がされなければ,十分な参加をすることにはなりません。本セッションでは肢体不自由のある生徒が支援機器を活用して共に学ぶ事例を紹介します。

Room:607

【No.4-4】 コミュニケーションと障害理解技術

「コミュニケーション機器や関連エイドを使いこなす」

 

<15:00-15:30

 ★「成長に合わせたVOCAの使い方事例と買取り,中古品販売について
 パシフィックサプライ(株)

 1)VOCAの使用事例の紹介 

  VOCAをお使いの方の様々な事例を動画や頂いた文書をもとに説明します。

 2)弊社の取り組みの紹介 

  パッとレンタル,メンテナンス,下取りシステム開発など,自社での取り組みについて説明します。 


<15:30-16:00

 ★「PCから文房具まで。困り別に分かる!「モノ」のある生活」
 (株)アクセスインターナショナル

 障害のある人のためにパソコン操作支援機器や環境制御装置は従来から開発されています。また,タイムタイマーやイヤーマフ,使いやすい文房具,タブレット端末などは一般製品として開発されましたが,同時に障害のある人にとっても便利なツールとして,近年,注目を集めています。障害のある人個人個人が,自分らしい生活を送るためにこのような多種多様な支援技術やツールの中から,どのような視点をもって選んでいくのかを紹介します。

Room:608

【No.4-5】 実践研究報告

「自閉症へのICT活用 成功例と失敗例」
河野 俊寛(石川県立明和特別支援学校),青木 高光(長野県稲荷山養護学校),門目 紀子(読み書き相談室こころ)

自閉症の子どもたちへのICTの活用はコミュニケーションや生活管理に有効だと考えられていますが,ただ提供すれば上手く使えるものではありません。ここでは現場経験の豊富な講師が成功・失敗事例を交えながらその活用方法を解説します。

Room:606

【No.4-6】 タブレットPCの基礎と応用

「特別支援教育へのタブレットPC導入のポイント」
中邑 賢龍(東京大学)

タブレットPCは単なる道具にすぎません。その導入の仕方によっては様々な問題を引き起こす可能性もあります。いくつかの押さえておくべき導入のポイントを論じます。

Room:609

【No.4-7】 Hands on セミナー

「Windows 8 セミナー」

大島 友子(マイクロソフト株式会社)

Windows8のアクセシビリティ機能についての紹介を行います。

5 17:00-19:00

Room:603

【No.5-1】 授業力をつける

「なぜ授業にタブレットPCやカメラを持ち込むことに抵抗があるのか?」
中邑 賢龍(東京大学),廣居 美貴子(福島大学附属特別支援学校)

タブレットPCやカメラは遊びや趣味的な要素が強く,それを授業に子どもの道具として持ち込むことに大きな抵抗を感じる人がいても不思議ではありません。また,小中学校の全員一斉授業の中で,特定の生徒だけがカメラを使って黒板を写し取ることに違和感を抱く人も多いでしょう。その一方で,タブレットPCが子どもの苦手さを補ってくれるツールであり,それが無いと子どもが学習出来ないという事実もあります。小中学校の特別支援の現場でどのようにタブレットPCを位置付けていけばいいのか議論を通じて整理します。

Room:604

【No.5-2】 新しいテクノロジー

「支援技術を自作すると産業が育たないのでは?」
井村 保(東京大学),田代 洋章(e-AT利用促進協会),金森 克浩(国立特別支援教育総合研究所)

肢体不自由児のAACなどでよく用いられる支援技術に高額な「スイッチ」がある。しかし,このスイッチを用いて「できること」が増える費用対効果を考えると,本当に高額なのだろうか?もちろん“売れないから高い”と“高いから買わない”という対立構造(コンフリクト)は誰しもが思いつくが,このセッションでは,「販売」と「自作」のそれぞれの立場から現状と課題の報告をうけて,その是非を考えていきたい。

Room:605

【No.5-3】 社会や制度の変化

「障害者雇用:雇う人と雇われる人の本音」
近藤 武夫(東京大学),障害当事者

障害者雇用の促進が叫ばれ雇用率は向上していますが,その中で様々なトラブルが起きている事はあまり表に出ていません。ここではゲストに当事者を迎え,本音を語ってもらい,これからの雇用のあり方を考えます。

Room:607

【No.5-4】 コミュニケーションと障害理解技術

「タブレットPCか絵カードか?」
青木 高光(長野県稲荷山養護学校),河野 俊寛(石川県立明和特別支援学校)

絵カードでコミュニケーション出来るのになぜタブレットPCを導入しなければいけないのでしょうか?タブレットPC導入のあり方について参加者で議論してみましょう。

Room:608

【No.5-5】 実践研究報告

「アプリ開発をどのように進めるべきか?」
渡辺 崇史(日本福祉大学),巖淵 守(東京大学)

特別支援教育や生活支援を目的にしたアプリが簡単に開発できるようになってきましたが,当事者に利用してもらえるアプリ開発は容易ではありません。支援技術開発に豊富な経験を有する2人のファシリテータと一緒にアプリ開発を考えてみましょう。

     

 

翌日は理論的にコンフリクトの解消を学んでみましょう 会場は東京大学安田講堂になります!

   

 

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2012年12月23日(日)    受付開始時間9:00       会場:安田講堂

1 10:00-10:30 Room:1

一日通しセミナー「点字ブロックや開けやすいパッケージは必要か? -バリアフリー化やユニバーサル・デザイン(UD)が産み出すコンフリクト- 」

中邑 賢龍(東京大学)

社会のバリアフリー化やUD化という流れを誰もが肯定的にとらえています。しかし,ICT化による社会の急激な変化とともに障害・非障害という垣根も薄れつつある現在において,バリアフリーやUDという考えがコンフリクトを産み出しています。ここではいくつかの具体例をあげながらバリアフリーやUDの次に何がくるのかを論じてみます。  

2 10:30-11:15 Room:1

一日通しセミナー「書けない人が入試にワープロを用いたら? -入学試験におけるコンフリクトと合理的配慮- 」

近藤武夫(東京大学)

障害によってはワープロなど機器を用いなければ受験出来ないケースがあります。しかし,その機器の利用が他の学生の受験にとって公平性を損ねるものであるという意見もあります。ここでは合理的配慮というキーワードで問題を整理してみます。

3 11:15-12:00 Room:1

一日通しセミナー「障害者が罪を犯したら? -免責制度が産み出すコンフリクト- 」

星加 良司(東京大学)

障害のある人が裁判を受ける際に責任能力があったかどうかがおおきな争点になることがあります。免責制度はどうあるべきなのでしょうか? 一見,加害者の権利と被害者や一般市民の権利の間で生じているように思われるコンフリク トについて,社会学的な視点から分析してみます。

4 13:15-14:00 Room:1

一日通しセミナー「人工内耳で聴覚障害者が聴こえるようになったら? -工学技術の進化が産み出すコンフリクト- 」

大沼 直紀(東京大学)

ろう教育において口話か手話かという議論が長く背景は,ろう文化という考えを抜きには語れません。聴こえた方が良いに決まっていると考える聴者と聞こえない事は障害では無いという手話利用者。そこに人工内耳や携帯メールといった新しいコミュニケーション手段が登場しそのコンフリクトは複雑になってきています。オーディオロジーの視点からこの問題を整理してみます。

5 14:00-14:45 Room:1

一日通しセミナー「遺伝子治療や再生治療技術は何を産み出すのか? -身体変容によって生じるコンフリクト- 」

熊谷 晋一郎(東京大学)

リハビリテーションによって障害を克服し障害のない人と同じように生活することを求められた人の中に,自己決定しながらありのままに生活したいとその治療を否定する人もいます。近年,遺伝子治療や再生治療によってその障害が根本から治る可能性も出てきました。それどころか身体機能の増強さえ可能になるかもしれません。治療可能になった人と治療不可能な人,機能を増強する人としない人,様々なコンフリクトが生まれるかもしれません。医者であり当事者であるという立場からこの問題を論じてみます。

6 15:00-16:00 Room:1

一日通しセミナーディスカッション「バリアフリー・コンフリクトから考えるこれからの福祉社会」

中邑 賢龍・熊谷 晋一郎・星加 良司・大沼 直紀・近藤 武夫(東京大学)

ここまでの話題提供を受けてバリアフリーやユニバーサル・デザインをどのように位置づけこれからの福祉社会を構築すべきかを議論します。

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