ATACカンファレンス2011 京都

assistive technology & augmentative Communication Conference 2011 in kyoto

プログラム

2011年12月16日(金)    受付開始時間9:30

  10:00-16:45
一日通しのセミナーとなります。
Room:104

一日通しセミナーコース1 基礎セミナー

「重度重複障害のためのAAC・AT・ME(医療技術)」 【定員60名】

重度重複障害の子どもたちが増加し,重度化している中,教育や福祉の現場での支援が課題となっています。ここでは,彼らの生活環境を整え,残存機能を活用し,コミュニケーションに結び付ける方法を事例とデモを中心に分かり易く学んでいきます。それと同時に,彼らの周囲にある呼吸器やカテーテルなどの医療機器の知識についても解説します。

講師:
金森 克浩(国立特別支援教育総合研究所) ・

福島 勇(南福岡特別支援学校)・

多田羅 勝義(徳島文理大学)・

外山 世志之(東京都立光明特別支援学校)

Room:554

一日通しセミナーコース2 基礎セミナー

「自閉症や知的障害とのコミュニケーション」 【定員60名】

自閉症や知的障害の方々とのコミュニケーションは分かりやすさや伝えやすさを考えるだけで大きく変わります。パニックを抑えるのではなく,コミュニケーションを介してパニックが起きないような生活環境をどのように作り出すかがカギとなります。その方法について実習を交えながら楽しく学んでいただきます。

講師:

坂井 聡(香川大学 教育学部)

Room:101

一日通しセミナーコース3 基礎セミナー

「支援技術の基礎」 【定員20名】

教育や福祉にテクノロジーを活用したくても,技術に苦手意識がある方々向けのセミナーです。実は誰もが使っているテクノロジーの中に活用出来るものが沢山あります。事例を通して身近にあるテクノロジーの活用法を学んでいきましょう。同時に,最新のハイテク社会が福祉や教育をどのように変えていくかについても解説していきます。

講師:
渡辺 崇史(日本福祉大学)・

巖淵 守(東京大学)

Room:501

一日通しセミナーコース4 基礎セミナー

「環境の整備(姿勢や道具)から支える障害のある人や高齢者の生活・学習」 【定員30名】

障害のある人や高齢者の生活や学習を支援する上で,当事者の努力に頼るだけでなく,その周辺の環境を整備することも大切な要素です。事例紹介やデモを通じて姿勢保持の基本的な知識や自助具など道具の工夫や活用の仕方を学んでいきます。

講師:
松本 琢磨・森田 傑・立石 加奈子・鴨下 賢一(日本作業療法士協会)

Room:552

一日通しセミナーコース5 実力Upセミナー

「障害者就労を支援する技術」 【定員20名】

障害者雇用は企業の社会的責任だとされながらもなかなか法定雇用率を達成する企業は増えません。また障害種別によっては求人が少ないのも問題です。いまの雇用の在り方を検証すると同時に,新しい就労の在り方を,働いている当事者の人の話を聞きながら整理していきます。

講師:

岡 耕平(滋慶医療科学大学院大学)

Room:509

一日通しセミナーコース6 実力Upセミナー

「iPadなどタブレットPCが開く未来の福祉や教育」 【定員40名】

タブレットPCがいつでもどこでもパソコンを利用できる環境を提供してきています。デジタル教科書とともにこれからの学校において子ども達の学習を支援する道具として教室に入ってくると思われますが,多くの人は漠然とした不安や疑問を抱えています。発達障害の子ども達を強力に支援するツールとしてこれらの技術を事例とともに分かりやすく解説し,未来の教室を皆さんと描いてみます。

講師:

河野 俊寛(石川県立明和特別支援学校 教諭・言語聴覚士)・橋 麻衣子(東京大学)・井上 賞子(安来市立赤江小学校)

Room:103

一日通しセミナーコース7 実力Upセミナー

「あなたのWindowsパソコンとMS Office(WordやPowerPoint)を特別支援教育に活かす」 【定員30名】

多くの皆さんが使っているWindowsの中にはワードやパワーポイントなど多くのアプリケーションが入っていると思います。ここではこれらのアプリケーションを特別支援教育に活かす裏ワザを学んでいきます。合わせて,こういったアプリケーションを用いてユニバーサルな教育の実現方法についても,合理的配慮をキーワードに,授業や試験を実例に解説していきます。

講師:

近藤 武夫(東京大学 特任講師)・大島 友子(マイクロソフト)・平林 ルミ(日本学術振興会・東京学芸大学 特別研究員)

Room:555

一日通しセミナーコース8 実力Upセミナー

「利用者・保護者とのコミュニケーションを磨く」 【定員30名】

教育や福祉のサービス利用者とのコミュニケーションに難しさを感じる人たちのためのセミナーです。障害当事者やその家族の人たちの話に耳を傾けながら,また,当事者に参加してもらう実習を通じて,コミュニケーションスキルを学んでいきます。

講師:

中邑 賢龍(東京大学)

  このページの先頭へ

2011年12月17日(土)    受付開始時間9:00

1 9:30−10:00

Room:Annex2

【No.7-1-A2】 人と技術

Opening 「人と技術」

テクノロジーで障害のある人の能力を増強することが可能になってきました。また,遺伝子治療や神経再生などの科学技術でそれを克服する研究が進んでいます。果たしてそれは我々に何をもたらすのでしょうか?科学技術の進歩から取り残される障害や社会的困難さに直面する人もいます。今年のATACカンファレンスは科学技術の進歩を眺めつつ,一人も取り残さない未来の教育や福祉を描いてみます。

2 10:00−16:00

Room:Annex1

【No.7-3-A1】 対話を楽しむ

 研究・実践ポスター発表

 テーブルデモ発表

 企業・団体製品展示

 [詳細はこちらへ]

2 10:10−11:00

Annex2

【No.7-2-A2】 人と技術

ソフトバンク セッション

タブレットPCを用いた特別支援教育

「あきちゃんの魔法の筆箱プロジェクト報告(1) 知的障害や発達障害への実践事例」
  中邑 賢龍(東京大学)・井上 賞子(安来市立赤江小学校) 

「あきちゃんの魔法の筆箱プロジェクト」(ソフトバンクグループと東京大学先端研人間支援工学分野の共同プロジェクト)では,全国の特別支援教育の現場にiPadを提供し,どのようなアプリケーションがどのような子どもに有効か,また,どのような問題が生じるかを検討しています。ここでは,そこで報告された知的障害・発達障害への適用事例を紹介しながらタブレットPCを用いた教育を考えてみます。


  [あきちゃんの魔法のプロジェクトとは?]

Room:C1

【No.7-2-C1】 ICTと特別支援教育

参加者企画セッション〔活動紹介・報告〕 

「支援技術を安心・安全に利用するために スマートフォン・タブレット,Facebookやtwitterなどを安全に利用する」
  寺田 慶治(セキュリティ対策推進協議会(SPREAD))

スマートフォンやタブレットなどの普及により手軽に様々な支援技術が利用できるようになりました。しかし,その一方で多機能であるがゆえの危険性もそこには潜んでおり,ケータイやパソコンなどと同様にセキュリティ対策をしないと思わぬ落とし穴に落ちる可能性があります。当事者はもちろん周囲の人がほんの少し関心を持って,適切な対応をして安全・安心にスマートフォンなどを支援技術に有効に活用しましょう。

Room:C2

【No.7-2-C2】 福祉や教育の未来を考える

「クラウドコンピューティングやSNSを理解してこれからの福祉や教育を考える」
  巖淵 守(東京大学)  

インターネットの利用に関連して,最近,「クラウド」や「ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)」という言葉をしばしば耳にするようになりました。2011年は,東日本大震災においてこれら新しい技術が支援情報の共有に大きな役割を果たし,その存在を多くの人に知られるようになりました。クラウドやSNSは,私たちにとってすでに身近に利用できる技術になってきています。ここでは,これら技術について,その基本を理解し,福祉や教育への応用の現状とこれからについて考えます。テクノロジーが苦手な人も大歓迎です。

Room:554

【No.7-2-554】 重度肢体不自由の支援

参加者企画セッション〔活動紹介・報告〕 

「「生活を豊かにする」キャスパーアプローチ(旧バランスシーティング)」
  上川享宏(NPO法人「生活を豊かにする」障がい児・者支援福祉協会) 

姿勢が安定せず,コミュニケーション機器を上手く使いこなせない。「少しの時間なら身体を起こして前を見る事は出来るが,すぐに頭を突っ伏してしまう,身体が倒れてしまう。」等,姿勢の事で悩んでおられる方が多いと思います。そのような方々に,「キャスパーアプローチ(旧称バランスシーティング)」と言う姿勢保持の技術について,具体的な画像や動画をおりまぜながら,ご紹介させて頂きます。

Room:555

【No.7-2-555】 ICTと福祉

参加者企画セッション〔実践研究〕 

「発達障害のある人の医療トラブル」
  岡 耕平(滋慶医療科学大学院大学)

コミュニケーションに困難のある発達障害のある人の中には,診療の中で自分の困り感がうまく伝えられないだけではなく,話しを誤解されて誤診されることがあります。医師側と当事者側との特性のミスマッチから医療トラブルに発展するケースもあります。本研究では,そのような医療トラブルに巻き込まれないために,実際のトラブル事例分析を踏まえて,当事者側医師側双方にとって良いトラブル防止策について検討いたします。

3 11:10−12:00

Room:C1

【No.7-3-C1】 ICTと特別支援教育

参加者企画セッション〔活動紹介・報告〕 

「特別支援学校での情報端末(iPad,iPod)の活用事例」
  白濱 菜穂子(愛知県立みあい養護学校) 

タブレット端末の登場やスマートフォンの普及により,障害のある人の支援機器としての活用に注目が集まってきています。本校では,研究助成金を得て情報端末機器(iPad,iPod)を使ったコミュニケーション支援や学習指導を展開しています。知的障害のある自閉症の児童が多数在籍する特別支援学校小学部でのこれらの機器の活用事例を紹介いたします。

Room:C2

【No.7-3-C2】 福祉や教育の未来を考える

「合理的配慮の提供から生まれるユニバーサルな教育」
  近藤 武夫(東京大学) 

誰もが参加できるユニバーサルな教育の実現のためには,多様な障害のある児童生徒が参加できる教室環境,特別な教科書・教材(+指導や指示のスタイル)を個々の障害から来るニーズに合わせて調整することができるようにしておくこと,試験や評価での個別配慮や,授業や試験の日程調整など,様々な調整が必要となる。今後日本で議論されていくべき「教育における合理性」の意義と問題点について議論する。

Room:554

【No.7-3-554】 重度肢体不自由の支援

参加者企画セッション〔活動紹介・報告〕 

「難病患者/重度障害者のコミュニケーション支援技術 〜スイッチひとつが開く世界〜」
  伊藤 史人(一橋大学) 

本セミナーは,特にALSや筋ジストロフィー患者の支援者を対象にしたものである。病気が進行した場合でも,残存能力でPCの操作を行うことが可能である。 スイッチひとつで,ほぼすべてのPC操作が可能になる。これにより,わずかな残存筋力で文章を作成したり,ネットを閲覧したりすることが可能になる。患者が操作を効果的に行うには,支援者の適切な対応が必要である。本セミナーでは,スイッチひとつでPC操作を可能とする「ハーティーラダー」を用いた方法を紹介し,実習を通して実際の使い方を体験してもらう。実習においては,患者と同じ条件を想定し,参加者は原則としてスイッチひとつで操作を行う。また,スイッチの適用事例などを紹介し,今後の支援に生かしてもらう。

Room:555

【No.7-3-555】 ICTと福祉

「介護の必要な人のための安全・安心テクノロジー  −見守り装置からアラーム・リマインダ−まで−」
  巖淵 守(東京大学) 

一人暮らしの不安は本人にも家族にもあるものです。病気や事故を防ぐことはもちろんですが,病気や事故が起こった時にどうするかを考えておくことも大切です。現在,安心して安全な生活を送る上で役立つ様々な見守り装置があります。しかし,監視される事は誰にとっても嬉しいことではありません。北欧の国々では人権を守るという観点から,こうした見守り装置の導入に慎重です。ここでは,安全・安心のためにどのような技術があり,それをどう導入すべきかについて考えます。

4 12:00−16:30

Room:502-507

【No.7-4-502】 多様性の理解

 リビングライブラリー 【定員制】

12:00- 登録・予約開始

13:00-13:30〔No.LL7-1〕

14:00-14:30〔No.LL7-2〕

15:00-15:30〔No.LL7-3〕

16:00-16:30〔No.LL7-4〕


※本の内容は当日ご案内いたします。
[リビングライブラリーとは?]

4 12:15−12:45

Room:Annex2

【No.7-4-A2】 人と技術

ランチトーク 「障害を語る」
  大河内 直之(東京大学)・中邑 賢龍(東京大学) 

リビングライブラリーをご存知ですか? 様々な体験をした人たちを「生きている本」として借り出し,本となった語り部から直接話を聞ける図書館です。その活動の意義,どこで開催されているか,どうやって本が編集されるかなどリビングライブラリーのすべてをご紹介します。ランチをご持参下さい。

5 13:00−13:50

Room:Annex2

【No.7-5-A2】 人と技術

「忘れるということ −記憶に問題のある人にとって必要な支援を考える−」
  増本 康平(神戸大学大学院)         

記憶は20代前半をピークに年齢とともに低下します。また,80歳代の約20%,85歳以上の約半数は重篤な記憶障害を呈する認知症に罹患します。長寿社会となった今,記憶機能の低下やそれによって生じる日常生活の問題は,多くの人にとって不可避な問題だといえます。本セミナーでは,記憶機能の低下によって生じる日常生活の問題,現在行われている支援の長所と短所をふまえて,記憶の問題の解決に必要な支援について解説します。

Room:C1

【No.7-5-C1】 ICTと特別支援教育

Microsoft セッション

「教える工夫 −PowerPointを使った特別支援教育教材の作り方−」
  近藤 武夫(東京大学) 

PowerPoint(PPT)は今や日本全国どこの学校のコンピュータにも導入され,多くの人が当たり前のように使える道具となってきた。スライド作成の工夫により,インタラクティブに動く教材を作るためのプラットフォームとして最適な環境でもある。PPTでどのようなことができるのか,コミュニケーション支援や学習支援など,教材製作方法の具体例とPPTと組み合わせると便利な素材・教材を紹介する。

Room:C2

【No.7-5-C2】 福祉や教育の未来を考える

パシフィックサプライ セッション

「VOCAユーザーの現状と,弊社AAC機器の今後の展開について」
  パシフィックサプライ(株) 

VOCAを利用しているユーザー様が,学校や日常生活の中でどのように使用されているか?,事例をご紹介します。またAACレンタル事業「パッとレンタル」を開始して,現在までに500件を超えるご利用を頂きました。ご利用された方のアンケートから見えた現状やレンタル事業のご紹介,弊社のAAC事業の新商品「パワーリンク」「ブックウァーム」,新展開についてもご紹介いたします。

Room:554

【No.7-5-554】 重度肢体不自由の支援

「車いすの目利きを目指す - さまざまな車いすの見方・選び方・適合の基礎 -」
  渡辺 崇史(日本福祉大学) 

車いすは,歩行等が困難な人の移動を支援する福祉用具の1つです。そのため利用する人の身体状況や利用目的,そして望む生活等に応じて選定すること,さらには個別に合わせて調整することが必須です。適合した車いすの利用は単に移動手段を獲得するだけでなく,生活の幅を広げ,活動参加を促すといった日常生活を過ごすためになくてはならない道具となり得ます。今回は簡単な実習を交えて,基本的な車いすの見方・選び方。適合の基礎についてお話します。

Room:555

【No.7-5-555】 ICTと福祉

「海外の最新の支援技術」
  巖淵 守(東京大学) 

科学技術が日々発展を遂げ,社会の情報化が益々進むとともに,技術製品・サービスのグローバル化が加速しています。こうした中,支援技術はどのように変化してきているのでしょうか。2011年に開催された欧米における支援機器の展示会やカンファレンスで見かけた新しい支援技術製品から,最先端技術を駆使したもの,斬新なアイデアに富んだもの,デザインが洗練されたものなどを紹介すると同時に,最近の動向を探ります。

6 14:00−14:50

Room:Annex2

【No.7-6-A2】 人と技術

「新しい知能検査を学ぶ WISC-IVを理解する」
  上野 一彦(大学入試センター) 

ウェクスラー知能検査は,多くの心理尺度が知能・認知尺度として開発される中,世界約30カ国で使用される国際的な知能検査としてその位置を確固たるものとしている。2010年12月,日本版児童用WISC-Wが5年の歳月を費やし完成した。この新しい装いで登場したWISC-Wを中心に,この検査の特徴と内容について紹介し,これからの心理アセスメントの動向や課題についてお話しする。

7 15:00−15:50

Room:C1

【No.7-7-C1】 ICTと特別支援教育

Microsoft セッション

「勉強や仕事の片づけが苦手な人のために −OneNoteを使った整理術−」
  平林 ルミ(日本学術振興会・東京学芸大学 特別研究員)・近藤 武夫(東京大学) 

プリント・書類,メモの管理は,片付けが苦手な人やさまざまな障害のある人にとって頭の痛い問題です。OneNoteは情報の管理に役立つ機能をたくさんもっています。プリントはスキャンしてパソコンにいれOneNoteで管理すれば,検索してすぐに電子ファイルを見つけ出せます。電子ファイルが見つかれば,閲覧,パソコンの拡大機能を使っての拡大表示,テキストリーダーで音声化することが可能です。情報の管理に役立つOneNoteの使い方を紹介します。

Room:C2

【No.7-7-C2】 福祉や教育の未来を考える

バンダイナムコゲームス セッション

「さわってみよう!新世代の支援ツール「トーキングエイド for iPad(仮称)」体験会」
  (株)バンダイナムコゲームス 

リリース間近の新世代の支援ツール「トーキングエイド for iPad(仮称)」を実際に操作してみませんか? 操作した感想をお寄せ下さい。より良い製品に仕上げるために,また,将来のアップデートのための参考とさせていただきます。 1台につき最大5名で行います。先着順ですのでお早めに会場にお越しください。立見OK。

Room:554

【No.7-7-554】 重度肢体不自由の支援

「重度肢体不自由がある人の残存機能のとらえ方」
  畠山 卓朗(早稲田大学) 

重度肢体不自由がある人が自立して支援機器を操作することを前提に,残存機能のとらえ方に関して大切なポイントについて学びます。最初に,身体に残された身体運動の中から操作スイッチに最適なものを探し出します。さらにそれに適した操作スイッチの選択と入力法の決定,スイッチの操作訓練,最後に支援機器への接続となります。支援機器の有効活用を実現するために,障害当時者を含むチームで取り組むことがポイントです。

Room:555

【No.7-7-555】 ICTと福祉

参加者企画セッション〔活動紹介・報告〕 

「既存のPowerPoint教材をiPadで活用する方法 - いいアプリが見つからなければPowerPointで作っちゃおう! -」
  高松 崇(NPO法人 支援機器普及促進協会(ATDS))  

iPadには非常に大きな可能性を秘めておりますが,パワーポイント等で作成された多くの既存教材を利用するには,ちょっとした工夫やアイデアが必要になります。ファイル変換方法やクラウドサービスの利用・リモート操作まで多くのデモを中心に,パワーポイントをうまくiPadで利用する方法について解説いたします。

8 16:00−17:00

Room:Annex2

【No.7-8-A2】 人と技術

対談:「ICT時代の新しい能力を考える」
  上野 一彦(大学入試センター)・中邑 賢龍(東京大学) 

覚える事や計算することをICT機器が肩代わりするようになってきています。 そういった機器を活用して知能検査を受けたいという人が出てきてもおかしくありません。人は機器を用いて測定された知能を認めるのでしょうか? 日本語版WICSの開発者である上野一彦先生にこの疑問をぶつけながらICT時代の新しい能力を考えてみます。

9 17:15−19:00

Room:Annex1

【No.7-9-A1】 対話を楽しむ

レセプション
  軽食と飲み物を用意したレセプションを開催します。定員がありますので事前に申し込みが必要です。参加費は別途5,000円となります。

  このページの先頭へ

2011年12月18日(日)    受付開始時間9:00

1 9:00−15:30

Room:Annex1

【No.8-1-A1】 対話を楽しむ

 研究・実践ポスター発表

 テーブルデモ発表

 企業・団体製品展示

 [詳細はこちらへ]

1 9:15−10:45

Room:Annex2

【No.8-1-A2】 人と技術・社会

参加者企画セッション〔活動紹介・報告〕 

「ここまでできる?ここまでやるか!のPowerPoint」
  矢島 悟・本田 祐介(E-Yo!視覚支援club/長野県伊那養護学校)

これまで数々の視覚支援教材を産み出してきたE-Yo!視覚支援club。そんな彼らの最強ツールは,ご存知プレゼンテーションソフト"PowerPoint"。儀式的行事の翻訳スライドから始まったE-Yo!視覚支援clubの歴史。そこから広がった,説明,学習,ゲーム,スキャン・・・PowerPointの限界に挑戦し続ける男たちの軌跡が今ここに!

Room:C1

【No.8-1-C1】 コミュニケーションを学ぶ

「AAC(拡大・代替コミュニケーション)の基礎 −重度障害のある人たちとのコミュニケーション−」
  中邑 賢龍(東京大学) 

重度重複障害や重度知的障害を有する人とのコミュニケーションのとり方をロールプレイを交えながら分かりやすく解説してみます。普段,なにげなく行っているコミュニケーションの問題点に気づいて頂く時間にもなればと思います。

Room:C2

【No.8-1-C2】 専門家や親の声を聞く

OT協会 セッション

「作業療法士が行う遊びから学習への支援」
  橋 知義(こぐま福祉会 こぐま学園) 

発達領域の作業療法士は,子どもたちに対して,遊びを中心としたいろいろな作業活動を利用して,個々の運動機能や日常生活技能,学習基礎能力,心理社会的発達などの発達課題を支援しています。今回はこれまで関わってきた事例を通して,遊びの重要性と遊びから学習につなげるための作業療法の視点を紹介していきたいと思います。

Room:554

【No.8-1-554】 教育現場からの提案

参加者企画セッション〔活動紹介・報告〕 

「e-ATユニットを使いこなそう! 〜AACとATを融合させた技法・概念の紹介〜」
  小西 順(大阪府立堺支援学校) 

ICTが「生活の質」を高める手段であることが支援学校で認知されて久しい。しかし支援学校の教員が,一般校と比べICT活用能力に関して最も弱い(文部科学省より)。この状況に対し筆者が長年取り組んできた成果を踏まえ「支援者を補助するモデル」とその手法となる「e-ATユニット」を紹介する。このモデルに対して昨年度は,「文部科学大臣賞」(教材教具展)を,今年度は,長年の取り組みに対して「博報賞」を受賞した。

Room:555

【No.8-1-555】 科学的実践を考える

参加者企画セッション〔活動紹介・報告〕 

「読み書き障害の「オスカー・ピストリウス」をめざして  〜学校で読み書き支援技術を駆使して学習する子ども達を育てるためには〜」
  河野 俊寛(石川県立明和特別支援学校)

読み書き障害のある子ども達が,学校生活の中で,読み書き支援技術を使って学習するためには,どのような技術を活用し,どのように学校等に働きかけることが有効なのかを考えるために,すでに読み書き支援技術を学校生活の中で使っている小学生と高校生の事例を紹介します。

1 10:00−14:30

Room:502-507

【No.8-1-502】 多様性の理解

 リビングライブラリー 【定員制】

10:00- 登録・予約開始

11:00-11:30〔No.LL8-1〕

12:15-12:45〔No.LL8-2〕

13:00-13:30〔No.LL8-3〕

14:00-14:30〔No.LL8-4〕


※本の内容・スケジュールは当日ご案内いたします。
   [リビングライブラリーとは?]

2 11:00−12:00

Room:Annex2

【No.8-2-A2】 人と技術・社会

ソフトバンク セッション

タブレットPCを用いた特別支援教育

「あきちゃんの魔法の筆箱プロジェクト報告(2)
肢体不自由や感覚障害への実践事例」

  中邑 賢龍(東京大学)・他 

あきちゃんの魔法の筆箱プロジェクト(ソフトバンクグループと東京大学先端研人間支援工学分野の共同プロジェクト)では,全国の特別支援教育の現場にiPadを提供し,どのようなアプリケーションがどのような子どもに有効か,また,どのような問題が生じるかを検討しています。ここでは,そこで報告された肢体不自由・感覚障害への適用事例を紹介しながらタブレットPCを用いた教育を考えてみます。


  [あきちゃんの魔法のプロジェクトとは?]

Room:C1

【No.8-2-C1】 コミュニケーションを学ぶ

「環境を調整することで変えるコミュニケーション −TEACCHに学ぶもの−」
  坂井 聡(香川大学) 

TEACCHプログラムといえば「構造化」というイメージがあると思います。「構造化」は,自閉症などのコミュニケーションに障がいがある人の行動を管理するために行うのではありません。こちら側の意図を分かりやすく伝えるために行うものなのです。同時に「構造化」することは,表出性のコミュニケーションも引き出すことにつながります。ここでは,環境を調整してコミュニケーションの力を引き出す方法について考えてみたいと思います。

Room:C2

【No.8-2-C2】 専門家や親の声を聞く

参加者企画セッション〔活動紹介・報告〕 

「息子マッチと支援機器たち
コミュニケーションの楽しさを引きだしてね〜 息子の経験値アップの挑戦」

  朝岡 有香(保護者) 

自閉症と知的障がい,口頭での表現が難しい息子マッチ。地域の小学校から,特別支援学校の中学1年になったマッチは,トークアシスト・PC・iPhone・iPad・・いろいろな支援機器とともに,小2から5年間コミュニケーションの経験値をアップさせてきました。家庭で,学校で,支援先で,地域で。様々な人の共通理解のもとに進んできた挑戦。映像とともに,ぎゅうっとお伝えします。理解を得るための秘訣も。本人登壇?

Room:554

【No.8-2-554】 教育現場からの提案

参加者企画セッション〔活動紹介・報告〕 

「支援機器や支援ツールが教育現場で当たり前に使われる時代を迎えるには? 〜専門家,教員,保護者の立場から〜」
  小川 修史(兵庫教育大学) 

「いつか,教育現場で支援機器や支援ツールが当たり前に使われる時代が来る…」そう思い続けて10年以上経ちますが,そうなっていないのが現状ではないでしょうか?現状を打破するためには「成功しました」といった結果よりも,成功するまでの苦労話や失敗体験を発信・共有することが今後重要になると考えます。そこで,教員,専門家,保護者の立場から,「成功するまでの苦労話」「失敗体験」について対談形式で発表します。

Room:555

【No.8-2-555】 科学的な実践記録の取り方

「次に伝わる実践の方法
福祉や特別支援教育現場での記録の取り方・効果の見方を学ぶ」

  橋 麻衣子(東京大学) 

「良くできるようになったね」「これを使えば一人でできるね」…それって本当でしょうか? 新しい支援機器や指導方法を導入したときに,最も大事なのはその効果です。客観的に「この機器・指導法には効果がある」と伝えられることが,その機器や指導方法を広めることにつながります。本講演では,「効果があった」というための比較の方法,注意すべき点をお話しながら,次に伝わる実践方法のやり方を考えていきます。

3 12:15−12:45

Room:Annex2

【No.8-3-A2】 人と技術・社会

ランチトーク 「障害を語る」
  中邑 賢龍(東京大学)・他 ゲスト 

ランチをご持参下さい。様々な障害のある人に登壇してもらい,どのようにランチをとっているのか語ってもらいます。普段は意識しない食事をとるという行動をきっと意識できるに違いありません。

4 13:00−13:50

Room:Annex2

【No.8-4-A2】 人と技術・社会

対談:「心ある技術利用について考える −トップランナーが語る失敗−」
  畠山 卓朗(早稲田大学)・坂井 聡(香川大学)・渡辺 崇史(日本福祉大学)

  聞き手:中邑 賢龍(東京大学) 

支援において失敗して落ち込む事はありませんか? 第一線で活躍する人たちも数々の失敗を繰り返しての今があります。 技術は人を喜ばせるだけでなく,時に人を傷つけることもあります。 本当に嬉しい心ある技術利用とはなんでしょうか? スピーカーに様々な体験を語ってもらいながらこのテーマを考えていきます。 ATやAACの専門家の失敗談に耳を傾けながら成功への糧を持ち帰って下さい。。

Room:555

【No.8-4-555】 科学的な実践記録の取り方

「簡単な統計 そこで平均を使っていいのでしょうか? 平均値やSD・偏差値を理解する」
  橋 麻衣子(東京大学) 

新しい機器を使って学習や就労の支援をするときに,気になるのは「この機器を使うことは本当に効果があるのか?」ということです。効果を説得的に主張するためには,誰にとっても納得できる客観的な証拠,すなわちデータが必要になります。本講演では,データのとりかた,まとめかた,比較の仕方について,紹介します。必要なのは小学校でならった計算方法だけ。「どうして教育や福祉に数字が必要なのか」「とりあえず平均を出せばいいんでしょ」と考えている方,ぜひ聞きにきてください。

5 14:00−15:30

Room:Annex2

【No.8-5-A2】 人と技術・社会

一般公開パネルディスカッション 

「ICT時代の障害のある子どもの入試を考える −合理的配慮とは何か?−」
  中邑 賢龍(東京大学)・近藤 武夫(東京大学)・平林 ルミ(日本学術振興会・東京学芸大学 特別研究員)  

試験における【合理的】配慮とはどのようなものを指すのだろうか。日本には現在のところ障害者差別禁止法がないため,試験などの競争的な場面に障害者が能力があっても事実上参加できないような体制になっていても,それを禁止する法律はない。しかし差別禁止法はそう遠くない将来に実現し,入試を含む多くの試験で合理的配慮の提供が義務づけられるようになることが予測される。試験での合理的配慮が,すでに差別禁止法に基づいて提供されている米国や英国の事例からその具体例を紹介する。

5 14:00−14:50

Room:555

【No.8-5-555】 科学的な実践記録の取り方

「ログを記録することで変える福祉・教育 −誰でも出来る記録方法−」
  武長 龍樹・橋 麻衣子・巖淵 守(東京大学)  

ログとは,記録をとることです。人間はログをとりたがる傾向があり,日記や体重の記録,その日の睡眠時間,歩数などをつけている方も多いでしょう。なんとなくつけているログを見直すと,新たな発見が生まれることがあります。その発見をその後の生活に役立てることもできます。もちろん福祉や教育の現場においても,ログをとることは重要な役割を果たします。近年,携帯電話やタブレット PCなど,身近なモバイル端末によって,文字だけでなく,音声・写真・位置情報・加速度などのログを記録できるようになりました。本企画では,このような情報端末のログを利用して,福祉と教育を変える方法を考えます。

6 15:30−16:00

Room:Annex2

【No.8-6-A2】 人と技術・社会

Closing 

今年のATACカンファレンスで何が見えてきましたか? 少し振り返ってみましょう。

  このページの先頭へ
©2011 ATAC.All Rights Reserved.